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こんな時はすぐに産婦人科医の診察を 妊娠高欠血圧症候群は早期発見が大事

 
 妊娠中、平均15回前後受ける定期健康診査(妊婦健診)。ママとおなかの赤ちゃんの健康を守り、妊娠が順調かどうかをチェックする大事なものです。健診では、尿検査や体重測定、浮腫検査、子宮底長測定などいろいろな検査をします。なかでも毎回測定する血圧は、妊娠高血圧症候群をみつけるために必要な検査です。妊婦さんの血圧を毎回測定し、初診で測定した血圧を基本に数値の変化をみていきます。最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上の場合、妊娠高血圧症候群と診断されます。
 妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降、分娩後12週までに起こり、高血圧がみられる、あるいは高血圧とたんぱく尿をともなうのがおもな症状です。またむくみをともなうこともあります。
 妊娠中に高血圧になると、赤ちゃんの発育に影響し、ママのからだを弱めることがあります。子宮の中で赤ちゃんの発育が遅れたり(子宮内胎児発育遅延)、赤ちゃんに十分な酸素がいかなくなったり(胎児低酸素症)、羊水が少なくなり赤ちゃんが2500g未満で生まれてくる(低出生体重児)などの合併症がおこりやすくなります。
 
 

 妊娠高血圧症候群の原因は、まだはっきりとわかっていません。日本の妊婦さんのうち妊娠高血圧症候群にかかる割合は約4%程度といわれていますが、初めてのお産のときに妊娠高血圧症候群だった人が2回目の妊娠でまた妊娠高血圧症候群となってしまう確率は約50%と高くなります。
 高血圧や腎臓病、糖尿病、甲状腺の病気がある人、遺伝的な要因がある人は妊娠高血圧症候群になりやすいといわています。また、急激な体重増加が原因になるともいわれています。一般的に妊娠初期は血圧が下がる傾向にあるので、もともと高血圧の人も、初期には正常値にみえることがあります。「強い頭痛が続く」「目がちらちらする」など高血圧のサインということもありますから、気になる症状があるときは急いで産婦人科を受診しましょう。軽いうちに治療を受ければ、胎児や母体への影響はほとんど残りませんから、予防と早期発見につとめましょう。

 
 
 妊娠高血圧症候群を予防する確定的なものはありませんが、妊娠中の体重増加を適正に保ち、塩分控えめのバランスのとれた食事にし、ストレスのない穏やかでゆったりとした生活が予防に役立つ可能性があります。
 妊娠中の適正な体重増加量は、妊娠前の体格(BMI)によっても異なります。左の表を目安にしましょう。赤ちゃんに必要なエネルギーや栄養素は、すべて胎盤を通じてママのからだから届きますから、妊娠中は適度のエネルギーと、塩分を控えめ(1日あたり7.5g未満)にしたバランスのよい食事をこころがけることが大切です。また、体重を母子健康手帳の『体重変化の記録』に記録しながら、変化を見守りましょう。
 妊娠中はからだにさまざまな変化が起こりますし、自覚症状がなくてもトラブルが隠れていることもあります。無事に出産の日を迎えるために、定期的に健診を受けましょう。また、出血や腹痛などおかしいと感じる症状があるときは、健診日以外でもすぐに産婦人科を受診しましょう。
 
 
 
 
 
 

 

 

 

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