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不足しがちな栄養素『鉄』~鉄欠乏性貧血の予防~

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tetu4.jpg日本人の成人女性の4人に1人は貧血状態にあり、その比率は若い世代ほど高くなっています。

 

とても身近な病気であるために、からだへの影響をあまり意識していない方も

 

多いのではないでしょうか。妊娠中は月経がなくなるため、鉄の排泄量は減少しますが、

 

胎児や胎盤の発育のための鉄の必要量が増加します。

 

特に妊娠中期以降は、妊娠していない時に比べて多く摂取する必要があるとされています。

 

そのため、妊娠中は特に鉄欠乏性貧血になりやすいものです。

 

実際、妊娠中または産後3年以内の方を対象とした

 

『ベビペディア』インターネットサイトのアンケート調査でも、6割以上の方が、妊娠中に貧血の症状を

 

感じたことがあると答えています。貧血の症状としては、重い貧血の場合、動機、息切れ、疲れやすい、

 

脱力感、立ちくらみなどの症状が起こりますが、軽い貧血では自覚症状がありませんので、

 

特に症状を感じていない方も注意が必要です。日頃から鉄の摂取を心がけて鉄欠乏性貧血を予防しましょう。

 

 

 

 

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tetu5.jpg妊娠期に起こりやすい鉄欠性症貧血の場合、肺からの酸素の運搬に

 

重要な役割を担っているヘモグロビンが不足していることが原因です。

 

体内の鉄の70%が赤血球中のヘモグロビンとして血液中に存在し、

 

鉄が不足するとヘモグロビンの生成が妨げられてしまうのです。

 

重症の貧血は、微弱陣痛や出産時の異常出血、

 

産後の回復の遅れや、母乳の出が悪くなる原因になることがあります。

 

 

また、貧血と診断された場合は医師の指示のもとに造血薬(鉄剤)を

 

服用するなどの適切な治療を行なうことになります。

 

 

 

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鉄欠乏性貧血を予防するためには、鉄が豊富なバランスのよい食事をとることが大切です。

 

ところが、ふつうの食事に含まれる鉄の量は、1,000kcalあたり約6mgといわれており、妊婦の付加量を満たすには、

 

鉄副有量の多い食品をとるだけでなく、鉄吸収率の高い食品を選んだり、鉄の吸収率を高める工夫をしたり、

 

鉄を理解することも必要です。まず知っておきたいことが、食品中の鉄には、魚や肉の赤い色をした部分

 

(筋肉、内臓、血液)に含まれる吸収率の高いヘム鉄と、魚や肉のその他の部分、卵、豆製品、乳製品、

 

穀類、野菜などに含まれる吸収率の低い非ヘム鉄の2種類があるということです。一般的に日本人が

 

食事から摂取する鉄の85%以上が吸収率の低い非ヘム鉄なので、鉄の必要量を

 

しっかりと摂取するためのひとつの方法として、吸収率の高いヘム鉄を上手にとることが推奨されています。

 

ヘム鉄を多く含む食品としては、レバー、赤身の魚や肉などのほか、サプリメントや

 

栄養補助食品も販売されています。また、非ヘム鉄は動物性たんぱく質やビタミンCの摂取量が増加すると

 

吸収率が高まるので、食事の組み合わせを工夫するといいでしょう。

 

娠期はママとおなかの赤ちゃんにとって、二人で過ごすとても大切な時期です。

 

貧血はママ自身に起こる症状ですが、おなかの赤ちゃんにも影響がある場合があります。

 

健やかな出産を迎えるためにも、食事摂取基準の推奨量を参考にしながら毎日必要な量の鉄を

 

摂取するように心がけてみてください。

 

 

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ILS株式会社 

管理栄養士 勝又美紀さん

 

鉄分は、私たちの体では酸素と結び付いて体のすみずみの細胞に酸素を供給し、細胞の中でエネルギー産生されて、

私たちが元気に過ごす手助けをしてくれます。私も二人の子どもを出産した経験があり、妊娠中は鉄分を摂るよう、

食事に気を付けましたが、鉄分を多く含む食品は意外と少なく、時にはサプリメントも活用しました。

 

 鉄は意識的に摂っても体内ではなかなか吸収されにくい栄養素です。特に、一般的に鉄分が多い食品として

知られているほうれん草やひじき等、植物性の鉄は『非ヘム鉄』と呼ばれ、吸収率が2~5%程しかありません。

また、胃の違和感を感じたり、食物繊維やお茶に含まれるタンニンなどに吸収阻害を受けて、更に吸収率が悪くなります。

一方で、肉やレバー、赤身の魚などに含まれる『ヘム鉄』は、『非ヘム鉄』と比べ吸収率が5倍で、

吸収阻害も受けにくく、胃への違和感もない優れた特徴があります。

皆さんも鉄分の種類にも注意して上手に鉄を摂取しましょう。

 

 

 

〈参考〉母子健康手帳副読本  発行 財団法人 母子衛生研究会