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妊娠から出産までの過ごし方 赤ちゃんの成長と過ごし方

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母親学級に参加してママ友と出会おう!

母親学級に参加する

母親学級では妊娠・出産についてのくわしい知識や出産のための準備、育児の実用的な情報や実技指導などが受けられます。また医師、助産師、保健師、栄養士などが必要に応じて指導してくれます。病院や産院をはじめ、住んでいる地域の保健所・市区町村保健センター、市町村役場などで開かれているので積極的に参加してください。父親も参加できる両親学級が行われているところもあります。

こうした学級では、友達ができることもメリットのひとつです。妊婦さん同士での情報交換はもちろん、赤ちゃんがうまれてからもつきあえる友達との出会いも期待できます。

妊娠高血圧症候群に注意!

妊娠中の高血圧の基準目安は最高血圧が140mm/Hg以上、最低血圧が90mm/Hg以上をいいます。また尿たんぱく値が30mg/dl以上を陽性といいます。

妊娠高血圧症候群は、糖尿病、高血圧、腎臓病などの人、太りすぎ、ハードな仕事やストレス、睡眠不足、多胎妊娠、高齢妊娠などが関係しやすいので、これらに該当する場合は注意が必要です。

予防法としては、塩分の摂取量を1日7g以下に抑えることです。水分制限はしないほうがいいです。赤ちゃんの発育に必要なたんぱく質は多めにとりますが、脂肪分の少ないものがいいでしょう。肥満も高血圧につながるので、体重が増えすぎないように低カロリーの食事を心がけましょう。

羊水はどれくらい必要?

羊水は、羊膜からの産生と胎児の尿でつくられますが、妊娠20週を越えるとほとんど胎児の尿でつくられます。胎児は母体から胎盤を通して栄養や水分を得ながら、老廃物や不要な水分を臍帯、胎盤を通して母体に流して処理してもらいます。同時に、羊水を飲んで消化管で吸収して、腎臓から尿をつくって羊水の中に排尿し、羊水の量を調整しています。

羊水は適切な量が必要で、その中で胎児は自由に動きながら成長し、臓器も成熟していきます。羊水は過剰にあっても切迫早産や破水が起きやすく、胎児の消化管閉鎖などの奇形も心配されます。
一方、過小の場合は、胎児の腎臓の機能低下や、腎臓の低形成などを起こす染色体異常を合併していたり、胎盤機能低下(※注)などで胎児発育が不良になったりすることが心配です。母体が妊娠糖尿病などでも、これらのことが起こりやすくなります。

※注 胎盤機能低下:胎盤は、へその緒を通じて母体から胎児に酸素や栄養を与え、老廃物や二酸化炭素を受け取る役目を果たします。この機能が低下する要因には、妊娠高血圧症候群、過期妊娠、常位胎盤剥離などがあり、進行すると胎児に酸素が届かなくなり、危険な状態に陥ります。こうした場合はすみやかに妊娠を終了させなくてはならず、緊急帝王切開になる場合も多いです。

貧血を予防しよう

妊娠中は月経がなくなるので鉄の排泄量は減少しますが、胎児や胎盤の発育のための鉄の必要量は増加します。そのため妊娠中は鉄欠乏性貧血になりやすいものです。

軽い貧血では自覚症状はありませんが、重い貧血になると、動悸、息切れ、疲れやすい、脱力感、立ちくらみなどの症状が起こります。また重症の貧血は、微弱陣痛や出産時の異常出血、ショックの原因になることがあります。出産後の回復が遅れたり、 母乳の出が悪くなる原因ともなります。

貧血を予防するためには、鉄分が豊富なバランスのよい食事をとることです。動物性たんぱく質や、鉄分の吸収率を高めるビタミンCを含む食品をいっしょに食べることも大切です。鉄欠乏性貧血以外に葉酸などが不足して起こる貧血もあるので、緑黄色野菜なども十分にとりましょう。

肌のかゆみ対策をしよう

妊娠中、少なからずの人が肌のかゆみを訴えます。特に心配な症状ではありませんが、寝不足やストレスのもとになるのが問題です。以下のことに気をつけて、肌のかゆみを対策しましょう。

①肌を清潔にする
②肌への刺激を減らす(化粧品、紫外線、冷たい風、からだを締めつける下着などに注意)
③保湿剤を用いる

再喫煙を避ける

妊娠が分かってから禁煙していたたばこが恋しくなって来る頃です。妊娠中であるお母さんはもちろん、夫や周りの家族ももう一度気をひきしめ禁煙を守 りましょう。これまで喫煙してきた人にとっては今が禁煙するチャンスです。14週までに禁煙すれば、低出産体重や早産のリスクを低下させることができるか らです。

お母さんが吸ったたばこの煙の有害物質は、胎盤を通って赤ちゃんにも届けられます。さらに、おなかの赤ちゃんのからだに流れる血液中のヘモグロビンは大人に比べて一酸化炭素と結びつきやすく、赤ちゃんの血液中の一酸化炭素濃度はお母さんの1.8倍にもなります。

家族や周りの人が協力し合って、赤ちゃんには栄養たっぷりのきれいな酸素を届けてあげたいものです。赤ちゃんの将来のことも考えて、お部屋の空気は常に清潔に保ちましょう。

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【出典】

  • 赤ちゃん&子育てインフォ

  • 母子健康手帳・副読本 / 指導:多田裕(東邦大学名誉教授) / 発行:公益財団法人 母子衛生研究会

  • 専門化が答える妊娠・出産・子育て事例集 / 回答:安達知子(産婦人科医、愛育病院産婦人科部長) / 発行:母子保健事業団

  • 母子保健テキスト/ 監修:平山宗宏(日本子ども家庭総合研究所名誉所長)/ 発行:母子保健事業団

  • 赤ちゃん 妊産婦 家族のための禁煙支援ブック / 指導:中村正和(大阪がん循環器病予防センター予防推進部長)ほか / 発行:母子保健事業団
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