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便秘について

(1)どうして便秘になるの?
便秘はすごく多い訴えの一つです。妊娠したことで黄体ホルモンが増加して、体が水分を欲しがるため便の水分が多く吸収される結果、硬く小さくコロコロした便になります。よく月経前に便秘する人いますね(私もそうです)?それも同じ状態と思って貰っていいでしょう。そうすると、直腸(出口付近)まで便が来てもなかなか便意(うんちがしたい感じ)が起きません。これが妊婦さんの便秘のパターンです。
 
(2)薬を処方されました。飲んだことないから心配です・・。
妊婦さんに出す便秘薬はまずはマグネシウム製剤(カマ®とかマグラックス®という名前のものが多いです)が処方されることが多いです。この薬は便に水分を含ませて膨張させ、便意をもよおす薬なので、癖にならないしお腹がしぶることがほとんどありません。便に含ませる水分が必要です。どうも効きがイマイチという場合は一緒に水分を多く摂るように心がけてください。
ただ、妊娠前から下剤が手放せなかった、という妊婦さんはこれだけだと効果が出にくいので、腸を動かすタイプの薬(ラキソベロン®とかアローゼン®など)を併用する事もあります。ただし、これらの薬を多くとりすぎるとつられて子宮が収縮したり、お腹がしぶって腹痛を起こすことがあるので注意してください。どの薬も赤ちゃんに奇形を起こすという報告はありません。
 
(3)なるべく薬を飲みたくないのだけど、どうしたらいい?
「よく繊維をたくさんとりましょう」と書いてありますが、私の印象ではイモやバナナをたくさんとっても妊婦さんの便秘ではどうも効果がうすいようです(しかも食べ過ぎて体重が増えてしまう妊婦さんも多いです)。
便秘にはいろいろな原因やパターンがあるため繊維で効く妊婦さんもいると思いますが、効かない場合は戦略を変える必要があります。
 私のお勧めは「硬水」と「にがり」です。(2)で説明したマグネシウムというのはミネラルの一種です。これらはミネラルウォーター(超硬水)やにがりに含まれています。水の硬度とはミネラル分、特にマグネシウムとカルシウムの含有量で決まります。ですから硬水(コントレックスやゲロシュタイナーなど)をしっかり飲む事をお勧めします。
 (よくモデルさんが“私のキレイの秘密は毎日しっかりお水を飲むことです♪”とコントレックス飲んでますよね?あれは便通が良くなることが理由です)

もうひとつのお勧めは、キシリトールガムです。北欧では妊婦の歯周病予防のために使っていますが、キシリトールガムの包装紙には「お通じがゆるくなります」と書いてありますね?歯周病予防と便秘対策、一石二鳥ですので是非試してみてください。

 

 初めまして。Dr.池谷です。

 
ずっと都内で、最近は横浜で産婦人科医をしています。
妊婦健診で色々なトラブルにお答えするのが生き甲斐なので、毎日楽しくやっています。
今回、このような企画をいただいたので妊婦生活の色々についてお話ししたいと思います♪
 
プライベートでもTwitter やFacebookは三日坊主でなかなか続かない私ですが、この妊婦さん向けのコンテンツは何とか頑張りたいと思います。
 
どんな内容にしようか色々考えましたが、気楽に読める本文と、医学的な解説部分に分けることにしました。
 
解説部分、まずは妊婦さんにありがちな日常生活の症状の解説をしていくことにしました。
 
妊娠すると体のあちこちに色々な変化が起こりますね?腰痛とか、便秘とか、頭痛とか・・・お医者さんに言ってみるものの、あまりリアクションが良くない(?)これらの症状をマイナートラブル、といいます。一つずつ説明していきたいと思います。記念すべき第一回は便秘です。(クリックすると便秘についての記事に飛びます)
 
 
さて。本文は「爪」のお話です。
 
最近は妊婦さんでもネイルをやっている人が多いのですね。診察のとき、可愛い爪を見るのは楽しみの一つです(冬場はお手入れ不足の人も多いですけど)。妊娠初期はともかく、お腹が大きくてもキレイにペディキュアをしている人が増えました。さすがに自分ではできないんだろうな・・・?
 
妊娠中にネイルを楽しんでもいいのですが、医者の立場としましては、カルジェル系(手も足も)は避けてマニキュアにして欲しいです。
・・・といっても、別に胎児への影響とかでは無いのです。
 
妊娠中は、自分が気をつけていたつもりでも、突然症状があって緊急入院や緊急手術となることがあります。そのときに、困ってしまうのです。
手術になった場合は、酸素飽和度という重要な数値を得るために爪にクリップをはめます。これは手術では絶対必要な数値なのです。このときに、爪に色が塗ってあると、数値が出ないのです。麻酔科の先生、半べそです。
手術にならなかったとしても、長~い入院(病状によっては数ヶ月単位です)になってしまうと、カルジェルの人は取るに取れず、手入れもできず、ボロボロになってしまって本人が半べそです。
 
病院には必ずネイルリムーバーが常備されているので、通常のマニキュアならそれでオフできるのですが、カルジェルなど特殊なものだと本当に困ってしまうのです。最近そんな事件が増えています。
男性のドクターはカルジェルなんて知りませんから、結構現場ではすったもんだします。(何でマニキュア取ってないんだ~って看護師さんや若い医者が怒られる)
 
妊娠中はそんな緊急事態が起こりうるので、できればマニキュアでネイルを楽しむようにしてくださいね!そして、お産が近くなったらいさぎよくマニキュアは落として、爪を切っておっぱいや赤ちゃんを傷つけないようにしましょう。
 
 
と言うわけで、これからもこんな感じで現場の情報をお話したいと思います。三日坊主にならないように応援していただけたら嬉しいです。
 
では、お腹を冷やさないように気をつけてお過ごし下さい。お大事に!

プロフィール

池谷 美樹(いけや みき)
お産が好きな17年目産婦人科医。 外来ではちょっと厳しめ?(特に体重コントロール)ですが、 お産の時はご機嫌になります。
◆モットー:
”案ずるより産むが易し”だけど”備えあれば憂いなし” 
医学博士
産婦人科専門医
周産期(母体・胎児)専門医

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